地方で働くと言うハナシ
こんばんはーーー。
前回の記事、たくさんの人に読んでもらえてすっごく嬉しかったです。
Iターン進学、悪くないですよね。ぜひたくさんの高校生に進路の選択の一つに地方も入れて欲しいです。
お母さん、お父さんも子どもの地方進学を反対しないで、応援してあげてくださいね。
日本にはいい言葉があります。
可愛い子には旅をさせよ。
と言う素晴らしい言葉が。
さて、今日は「働く」と言うことについて。
先日、いつものアルバイトとは別に「人手が足りない」ということで派遣に入りました。
派遣先は割烹風の飲み屋さん。派遣内容は料理出し。
その派遣に入ったのは私ともう一人、20代の主婦の人でした。
私は知人のお願いでこの仕事を引き受けたので初めての仕事。
でも主婦の人はもう何度かこのお店でやっていて、店員さんとも顔なじみでした。
1組の団体客の料理出しのお仕事で、料理出しの他にも、お酒の提供なども。
お客様は15名ほどのおじさんでした。
お客様が到着してすぐに着飾った女性が4名ほど。コンパニオンです。
私はその時初めてコンパニオンを見ました。むしろ「本当にいるんだ」と思ったくらい。
私と同世代くらいの子が2人と、お母さんより少し若いかなくらいの方が2人。
お客様のお酒を注いだり、一緒に遊んだり、時には耳かきをしたり、厨房から見ていた私はぽろっと「大変そうだなあコンパニオンさんも」と言いました。
すると隣にいた主婦の人が、
「私もコンパニオンやるよ」とさらりと言いました。
(以下その時の私の脳内)
『おいおいおいおい、小さい子どもも旦那さんもいる人がコンパニオンをやるだと?知らない男の人の遊び相手になると?それはまずいって』
でもそのあとに続いた言葉が
「コンパニオンは時給いいからさ、短時間でお金稼げるからね。結構多くのお母さんがやってるよー。」
大分の最低賃金は677円。
コンパニオンの時給は2000円から5000円くらい。
昼間のパートの賃金はスーパーとかは720円くらい、企業やホテルだと750円くらい。
確かに、東京や大阪から見たら安いけれど、最低賃金や普通のパートの賃金を見たら働きたくなる気持ちもわからなくないなと。
ただ、この賃金は別の問題もあって。
それが外国人の労働問題です。
APUには多くの国際学生(外国人)がいますが、彼らにとって「帰省」は一番お金を使うビッグイベントなんです。
帰省の時期っていわゆるオンシーズンであることが多く、航空券代もバカになりません。
APUという大学は貧富の差が激しい大学でもあるので(そのことについても学校に怒られない程度で今度書きます)、自分でお金を稼ぎながら学問に励んでいる子も多くいます。
でも、アルバイトの時給が700円程度じゃ、生活費を稼ぐことだけで精一杯。航空券代なんか手に入りません。
だからコンパニオンやスナックやキャバクラのキャストとして働いている子も多くいます。(ちなみに日本人も。でも日本人はどこの地域もいる。)
しかし、APUは国際学生の水商売は禁止。ばれたらこれでもかというくらい厳しい処分が下されます。
私は全国展開のアパレルでアルバイトをしていますが、それでも時給800円。今月は夏休みなのでおよそ80時間勤務予定ですが、交通費を含めても7万円程度しか手元に入りません。
私も仕送りはしてもらわずに、アルバイト代と返還型の奨学金で生計を立てているので、貯金はありません。むしろできません。
地方で学生や主婦が働くとなると、ものすごく貧困化する現状があります。
頑張って働いて扶養が外れてしまったら税金などが発生し元も子もありません。
しかし一方で正社員として地方で働くと、大卒になれば賃金は都心部とさほど変わらなかったり、地域密着でお金が動いていることが多いので意外と羽振りが良く、ボーナスの額がものすごく高いなんて話もよく耳にします。
だから、地方での就職は結構おすすめします。都心部のように時間に追われる働き方ではないので、転職を考えている人もぜひ地方へ。一度働き出したら抜けられなくなるかもしれません(笑)
だけれど、出産を機に退職をしてしまった主婦の人に話を聞くと、「一度退職をしてしまったらどこの企業も正社員としては雇ってはくれない」と口を揃えてみなさん言います。
そうなると、シングルマザーの家庭などは完全に貧困に陥り、子どもの健康などを含めた私生活にまで影響を及ぼしかねません。
さて、ぜひみなさんの意見をお聞かせいただければと思います。
地方で働くということ、最低賃金の低さ、主婦の水商売の一般化などに対しどう感じますか?
ちなみに私は、地方で学生が働くと賃金の低さなどにモチベーションの維持が出来ず、辞めるという負のサイクルが連鎖するので、賃金改定を検討して欲しいと思っています。